なぜレッスンをしているか?
僕がレッスンをしている理由は、サックスという楽器で「初めて人生で大きな挫折感を味わった」ことにあります。
高校時代始めたサックス、朝練はみんなより早くきて1時間、放課後練は学校が閉まるまでやっていたので3時間、土日も休むことなく黙々と楽器にのめり込んでいました。
始めた頃は音もまだまともに出ない状態ですから、成長して行くのが自分でもわかりました。
初めて5ヶ月ぐらいして、音楽系の学校に行きたいと決め、個人レッスンにも行きだしました。
目標も見つかった、これでもっと上手くなれると思いました。でも、その後は
「練習しているのに、上手くなっているかわからない恐怖感」が出てきたんです。
練習の時間を増やしたり、難しい課題に取り組んだり、個人レッスンで先生に聞いたり…
自分にできることはとにかくやりました。
受験に必要なピアノも始め、音感もないからソルフェージュ、音楽の知識を増やすために楽典など色々やったのを覚えています。
楽器は吹いて楽しいものだったのに、吹いていて苦しいものになっていたあの頃。
二度とあの経験はしたくない。
当時を今ざっくり振り返ると、
- 無駄な練習内容
- 時間の使い方
- 意図・目的をきちっと踏まえていない
- メンタルタフネス
- 楽器・音楽と、他の関連性を考えられていない
他にも沢山ありますが、潰せる箇所が沢山あることに気づきます。
その経験、気づきから
- 自分が苦しい経験をして、わかったポイントをレッスンに取り入れ、少しでも多くの方に皆さんに楽しんで楽器を吹いてほしい
- 同じような経験をしていてもがいている方に成長する喜びを感じてもらいたい
- 管楽器を使って自分の魅力を引き出していってほしい
そのような思いを抱き、レッスンをしています。
大場雄介